クロスバイク。
(2日目)
台風20号が近づいているのだが、早朝は快晴。宿の奥さんに教えてもらって一の瀬園地のまいめの池に車で行く。風もなく水面が鏡のようになり、乗鞍が逆さに映って美しい。頂上付近の雪渓も見えていた。ところが午後から山頂付近は雲の中で視界10m以下となる。
三本滝レストハウスの駐車場(標高 1800m)に車をデポし、自転車を組み立て、乗鞍エコーラインを14km先の畳平を目指す。ストラバやルートラボによると、距離 13km、高度差 900m、平均勾配 7%くらいとなっているが精度は不明。(つづら折りのヘアピンカーブではコース取りによって斜度がかなり違う。)10:00頃出発。路面はひび割れなどほとんどなく綺麗で、また、マイカー通行規制しているため交通量は少なく、大変走りやすい。道中、ランドナーに乗った若者男女集団に次々と追い越される。大学のサークルか何かだろうか。(チャリ旅サークル?)楽しそうだった。途中、木イチゴや野生のブルーベリーの実を発見。冷泉小屋付近には小さな滝があり、硫黄の匂いがしていた。位ヶ原山荘を過ぎたあたりから森林限界を超え展望が開けてくるはずだが視界はだんだんと悪くなる。降りてきたローディーさんによると、峠付近は台風の影響でいつもとは逆向きに強い風が吹いている、壁際をゆっくり走ると良い、霧が深いのでライトが必要、などなどアドバイスをいただく。ありがとう。このあたりでウインドブレーカーを着る。降りてきたタクシーが止まり、頂上は視界10m以下だから気をつけてねと声をかけてくれた。14:15頃、自転車で行ける日本で一番高い所に到着。長野県と岐阜県の県境が標高 2716m、バスターミナルが標高2702m。残念ながらあたりは真っ白。楽しみにしていた絶景を見ることはかなわず。まいめの池から見えていた雪渓もどこにあるのかさっぱりわからずじまいだった。ランドナー集団は、高山方面へ乗鞍スカイラインを下って行く様子。我々はバスターミナルでしばし休憩し、来た道を降りる。
何度も休憩を取りながら、また途中(位ヶ原山荘の少し上あたり)で昼食もとったので、登りは4時間くらい。でも嫁さんも押し歩きせずに登り切ることができた。降りもゆっくり降りて、途中、嫁さん自転車の後輪パンク修理もあり、1時間くらいかかった。
一の瀬園地まいめの池から乗鞍岳を望む。朝はこんなに晴れ渡っていたのに.....
朝と夕方が綺麗らしい。この池のすぐ裏が溶岩台地の縁で断崖絶壁になっていたとは、後から知ったことである。知っておれば見に行ったのに。現地ではそんな様子はまったく感じられなかった。
ちなみに北アルプス最南端の乗鞍岳は中央分水嶺の最高地点とのこと。北アルプスの水はすべて日本海へ注ぐが、乗鞍岳に降った雨の一部は太平洋へ注ぐ。
まいめの池の近くに小さな池があり、これが偲ぶの池。こちら(道路に近い方)をまいめの池と呼んでいる記事もあり、よくわからない。google maps では、大きい方をまいめの池、小さいほうを偲ぶの池と記載されているので、それを信じることにする。
「まいめ」とは「米芽」という水生植物の名前に由来しているらしいがこれまたよくわからない。
三本滝レストハウスの駐車場で自転車を組み立てる。
冷泉小屋付近では硫黄の匂いがした。小さな滝にはお地蔵さん。
いわゆる板状節理? 安山岩(火成岩)らしいが、摂理形成過程はまだはっきりしていないみたい。
真っ白で何も見えず。 県境の峠(標高2716m)に到着。風が強い。
この峠には名前が無いようだ。
バスターミナルの標高は県境より少し低くて 2702m。背景に何も見えず残念な写真だ。
晴れていれば右手奥に富士見岳(標高2817m)が見えているはず。
すこし雨がぱらついたが、三本滝レストハウスまでなんとか降りる。車に自転車を積み込んだあと、雨が降り出す。ある意味ラッキーなサイクリングだったかもしれない。
この週末(日曜日)には「日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 2018」が開催される。(乗鞍観光センターから頂上まで全長20.5km、標高差1260m、平均勾配6.1%のコースを早い人は1時間を切るらしい。すごいね。)晴れると良いですね。